Viaggio in Bolgheri dicembre,2013

IMG_1257第23回AIS認定ソムリエ養成コースが終わり、生徒の皆さんと「スーパートスカニー」という言葉で世界的にも有名になったボルゲリ市にある2つのワイナリーを訪問しました。
ボルゲリ市に向かう途中にはワインで有名な街と一目でわかるような葡萄の樹々やワイン樽のモニュメントが所々で見かけることができます。そしてそこを通り抜けると葡萄とオリーブ畑が広がり、何軒ものワイナリーの看板が道路脇に印されおり、車の中からそのワイナリーの名前を見ているだけでもワクワク感が高まりました。

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そしてたどり着いた一軒目のワイナリー”Ca’ Marcanda”。バルバレスコの王者とも言えるGaja氏がボルゲリで新しいワインへの挑戦をしているワイナリーです。創設者Gaya氏のこだわりはワイン作りのみならず建物の素材から設計まで品質を保ち効率良く仕事ができるよう徹底していました。実際にカンティーナ内の従業員が3人というから驚きです。畑•ワイナリー見学後はここで作られている3種類のワインPromis,Magari,Ca’marcandaを試飲しました。ワイナリーの歴史を聞き、実際に畑やカンティーナなを見学してからのテイスティングは感慨深く、五感に響く素晴しい一時でした。

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そしてお昼ごはんはボルゲリ旧市街地へ。IMG_1195ボルゲリの街から伸びる5kmほどの糸杉の並木道は、イタリアの詩人Giosuè Carducci(ジョズエ・カルドゥッチ)が詠んだil viale dei cipressi『ボルゲリの糸杉並木』の詩で有名です。ちなみにCa’Marcandaのボトルラベルはこの糸杉並木道を見立ててデザインしたそうです。参道を抜けるとボルゲリの城の入り口が見えてきます。城壁の中が旧市街地です。建物や家々は趣がある可愛らしい印象の街並でした。

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昼食はお店の棚いっぱいにワインがずらりと置いてあるエノテカへ。ここでは地元ボルゲリの有名ワインが50ml、100mlの計り売りでグラスワインのオーダーができるので生徒さんたちは吟味して試されていました。

IMG_1260昼食後、糸杉並木道のお隣にあるワイナリーOrnellaiaへ。到着後、Ornellaia専用車で所有の葡萄畑を見学。ティレニア海を覗む葡萄畑の景色を眺めながら自社で行っている葡萄栽培や所有の土地の特徴などを教えて頂きました。その後、美術館のような建物のワイナリーへ。建物に入ってすぐの踊り場には2006年から始めたアートとワインの融合を目指すVendemmia Dal’artista『ヴェンデミア・ダルティスタ』プロジェクトで作られたモニュメントやアーティストとコラボレーションしたラベルデザインなどが展示されていました。そしてお待ちかね、テイスティングではLe Volte dell’ornellaia, Le Serre Nuove dell’Ornellaia ,Ornellaia,Variazioni in Rosso dell’Ornellaia,の4種類のワインを優雅な空間のテイスティングルームで味わいました。

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今回訪れたボルゲリ地域はティレニア海岸沿いに位置し、余分な湿気を海風が乾かし、水面から反射する夕陽が通常よりも長く葡萄畑を照らすそうです。この気候条件と土壌条件などが葡萄栽培の大きな要素となっているそう。生産者さんそれぞれが持つ熱いこだわりやフィロソフィーを体感できた訪問になりました。

 

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