2013年 オーストラリアのVendemmia

Barossa_Valley_01

今年の収穫のテーマは、まるで「早熟、短期での収穫」。ブドウの生産量は、東部での熱風と、西部での強すぎる雨の影響でやや少なめ。

南部、ヴァロッサヴァレー、マクラーレンヴェイル、クレアヴァレーでは、一例をあげるならば、干ばつに悩まされ生産量は減少。しかしながら、ワインは非常に凝縮感のあるものになるだろう。灌漑量をうまく調節した生産者は安心、アルコールは高くなりすぎず、酸も感じることができるだろう。品質の面で、非常にいい出来が予想されているのは、リースリング。赤ワインでは色が非常に濃厚で、香りは複雑性に富み、味わいでは、タンニンがしっかりと主張するけれども、そのワインの”個性”と表現できるにとどまり、決してアグレッシブすぎる事はない。シラー、カベルネソーヴィニヨン、グルナッシュノワールのできが楽しみである。

ヴィクトリア、ヤラヴァレー、ジロングでは、スプマンテ用のブドウは2月10日、スティルワイン用のブドウは、2月15日頃に始まった。2年”寒い”気候での収穫が続いた後の、暑い年となった今年は、「量」ではなく、「品質」を追求するように求心。中には、30%減のケースもある。シラーは、品種の特徴の表現、精錬を重ねる中でのポテンシャルという意味で、品質でのスーパースターと目される。カベルネソーヴィニヨンは、長い間お目にかかることのなかったような条件でお目見えするかもしれないし、ピノネーロに至っては、特にスパークリングづくりで、非常に興味深い感覚が期待される。一方白ワインは、少し困難な状況。その中でも、シャルドネは、すこし熟したフルーツの様な感覚が強調されるものの、その風味とエレガンスは失われず、あと味は、トロピカルフルーツのアロマ。

マーガレットリヴァーは、今や自ずからオーストラリアのワインづくりにおける一片となったと言える。ここでも、ぶどうの成長度合いは特に白ブドウで簡単ではなかった。他の地域と同じように、生産量は十分ではない。しかしながら、収穫期の気候条件が理想的だった為、その影響が未来のワインにみられるであろう。セミヨンは苦戦、しかしシャルドネはフルーティーでフローラルな香りが豊富になり、風味と包み込むような味わい、口の中での持続性はエレガントさを存分に感じられる。カベルネソーヴィニヨンは、最高の状態で味わえるであろう。複雑でワクワクするような香り、植物のような香りに近づきすぎないフルーティーさ、ミネラル感とかすかな爽快感。そして、バリックによる熟成。苦みとざらつきのない、”甘く”ジューシーなタンニン。ボディーは、力強いが決して筋肉質ではない。とにかく、飲み口の良いワインになるであろう。

 AIS Devinisより

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