「AIS認定ソムリエ養成コース」では、第一レベルの授業の一環としてワイナリー訪問を行います。
今回はフィレンツェの北西のごく狭い地域カルミニャーノに位置する「piaggia社」を訪れました。
カルミニャーノはトスカーナの生産においてはとても生産量の少ないDOCG地区です。
とはいえ長い歴史とDOC以前から独自のワイン法によって規制されるなど重要なワイン生産地区として君臨してきました。
こちらの生産者の主様、マウロ・ヴァヌッチ氏が、1978年に趣味としてカルミニャーノに畑を購入されたそうですが、あまりにも良いブドウが育った為、90年に入って自社瓶詰でワインをリリースすることになったそうです。
1991年に最初のPiaggiaカルミニャーノリゼルヴァDOCGを生産して以来、ワインへの情熱は増し、このプロジェクトは現在シルビアさんと手掛けられています。
畑で作られているブドウはサンジョヴェーゼ、カベルネ·ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロー。日光条件に恵まれて育ったよく熟した濃度の高いブドウが出来上がった後、やや遅めの10月中旬に丁寧に全て手摘みで収穫を行うそうです。
ワイン熟成は中程度の焼き加減のフレンチオークを使用。パワーがありつつもエレガントなワインに仕上がっていました。
小さな地域ですので、生産者14件のみしかありませんが、そのトップを走るのがこのPiaggia社。
比較的古くから日本市場にも導入されていますので、ご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
piaggiaH.P. www.piaggia.com
生産者の方からワイン造りの過程を直接聞いた上での見学はとても興味深く、生徒の皆さんも更に知識を深めたようです。訪問時はPiaggia社が代表とする4種のワインをテイスティングをさせて頂きました。